2011年9月21日水曜日

むかしの短歌から その一

むかしの短歌から その一


 縺れてる毛糸を解く指先に気持ちが絡まる「君は恋人」

 キウィの栄養の話なんかして久々に逢うふたりは不器用

 「疲れてる」?古風な仕方で触れたがる肩から首筋耳まで六秒

 広がった茶葉のような私たち遅めの昼寝あなたの利き手

 栞のあと残す優しい冗談と寝癖の襟足あなたといる昼

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