2012年2月29日水曜日

Me, Little Birds, and Flowers II 私と小鳥と花と その弐

Phew--it's my Nonbiri (relaxed) day today.

It's been a while since I took a walk without composing lines of poems... Sometimes I need a break, not being a poet, but just a woman who loves the nature.

We had a very short thunder storm in the morning, and that freshen up the trees and plants.

I especially love this rich smell after the short rain in early spring.
We cannot enjoy this much smell in winter.

Spring is everywhere if you pay attention carefully. The branches are still dry and thin, but lots of shoots and buds are coming out.

And look at these pretty daffodils...!
I of course thought about THAT famous poem by William Wordsworth. The beautiful scene in that poem is everlasting and so wonderful, but I like them better in tiny groups like these. They look so cute...

I got a short break towards this weekend. My birthday is coming next week, but it'll be another hectic day, so I will work ahead and finish my readings in advance...

ふう。今日はのんびりした1日です。

このごろは、散歩をしていても、頭の中は課題でいっぱいのことが多かったので、こんな1日は久しぶり。たまには、詩を書くことも忘れて、自然を愉しむひとりの女性で居たいものです。

今朝は、ざっと雨が降ったので、木々や草花がシャワーを浴びたようにリフレッシュしていました。

春先の、雨上がりのこの匂いが、たまらなく好きです。
冬には感じられない香りだからね。

色々注意していると、もうあちらこちらで春の気配がしています。樹木の枝はまた乾いていて、ほっそりしているけれど、良く見ると、芽吹いている木々が多いです。

それから、この黄水仙を見てくださいな。
もちろん、ワーズワースのあの有名な詩を思い出しましたよ。黄水仙の一群を見た記憶を元に書かれたあの詩も素晴らしいけれど、私は小さくまとまっている黄水仙の方が、好きかな。可愛らしいんだもの。

さて、教授の学会出席で、週末までお休みです。
来週は、お誕生日だけれど、忙しくて終わる、普通の平日になりそう。

先回りして、課題をこなさないと。

28歳、色々あったな。

どんな29歳になれるかな。もうちょっと、女性らしさを愉しみたいな。大学院では、そんなことも忘れているから・・・。













2012年2月25日土曜日

120225 詩のメモ 2つ


震災から約1年が経った頃
日本中の原発の殆どが停止した

国民は口々に
「やはり原発はいらなかったのだ」
と言い合う
「無くても生活できているではないか」
と口を揃えて言う

しかし


どれだけの人が知っているだろうか
元々、日本の原発は全て
定期的に年に一度停まることを

そして

その点検の為には
数え切れないほどの
低学歴者や社会的弱者が
全国で集められていることを

彼らは高額の日雇い労働に従事し
大した訓練も
マスク1つもないまま
汗だくになりながら床を磨く

被爆量が限界に達すると
切り捨てられ
二度と戻ってこないように
言われて終わる

白血病で亡くなった者が居る
鼻血が数年間止まらない者が居る
歯をすべて失った者が居る

そして
彼らを無視し
無知に甘えた私たちが居る

あなたは知っているだろうか
彼らは生涯働くことも出来ずに
何の保障も無いまま
後遺症と戦ってきたことを

あなたは聞いたことがあるだろうか
企業はただ黙って
白紙の小切手を握らせたことを

あなたは気がついているだろうか
小切手を配っているのは
私たち自身でもあるということを

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船体が引き上げられると
アメリカ軍は
その固くて黒い鋼を剥がすように
バラバラに解体し
約1年をかけて調べ上げた

エンジンを除いて
再び組み上げられた甲標的は
「東条の葉巻」と呼ばれ
カリフォルニアの太陽の下
突如アメフトの
ハーフタイムショーに登場した

あの時
あなたの仕掛けた爆弾は
不発に終わっていた

水を吸わない鋼の葉巻が
簡単に見つかると
アメリカ軍の手によって
再び火をつけられた

「全米ツアー」に出かけた
葉巻には
観客の熱い息が吹きかけられ
あっという間に燃え上がり 
数千万ドルの寄付を集めた

2012年2月21日火曜日

Some Notes from the Day You Died

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Some Notes from the Day You Died

When we arrived
there was a police car parked at your gate
and three pairs of leather shoes neatly lined up
by the front door—none of which belonged to you.

When we arrived
the door to your bedroom was shut tight
and we found grandmother sitting in kotatsu,
eating the raisin bread, breaking it with fumbling hands.

When we asked
she kept saying that you woke her up at 4 a.m.,
asking her to help you go to the bathroom, and
said goodnight, as you went back to your heavy blanket.

When she woke up
you were dead on your stomach, arms raised
over your head, hands were clenched against the cold
air of morning, 9 a.m.—then there came the police officers.

When the officers
told us to stay away from the scene for the long
inspection, I was remembering the mirror on
the back of your door, which terrified me in the nights

when I stayed
at your house over the summer
years ago—curtains shone against the languid dark
as I peeked into the mirror too often, until I finally fell asleep.

When you fell
did you see yourself dying on the floor? That was
my first, and the last harsh question to you, grandfather,
or were you trying to reach someone in that blank mirror?

When the police
officers told us feel free to see him now, you were
laid in your futon again, arms still raised stiff in rigor
 mortis, nose and lips smeared with blood. I asked


When did he die,
exactly, what time? the officer said that would be
reported by the doctor after the autopsy, so sign this
paper, please, placing the form in front of grandmother.

When I touched
your hands to rub, hold, shake and hold once
again before they took you away, I was looking at
your favorite chair, and cane reflected in the mirror

alone, without you to hold it.

2012年2月18日土曜日

詩のメモ(120218)

あなたが亡くなった翌日
東京でこの冬初めての雪が降った。

都市に生きる人びとは雪を嫌う。

決められた時間に同じ列車に乗り
見慣れた乗客と肩を寄せあい
一言も交わさずに揺られる。

繰り返される毎日のリズムを乱す雪への
人びとのささやかな抵抗は
何も変わりがないかのように
少し早めに家を出て
2本早い電車に乗ること。

途中で列車が停止しても
鈍行運転になっても
皆じっと
文庫本を開き
携帯電話を開き
一言も話さない。

葬儀手続きのため父は会社を休み
月曜日朝8時のTV
ものめずらしそうに見ている。

普段は離れて暮らす妹が
久々に使う自分用のマグカップを探している。

久々に忙しい朝に
母は、テーブルの上をパン、マーガリン、
コーヒー、サラダで埋め尽くしていく。

ふと父が、8時の気象情報を聞きながら
「今頃、通勤する人は大変だね」と言う。

きっと皆
雪で足をとられながら
慣れない足取りで
いつもの道を歩いているのだ。
無言のままで。

彼等に続くかのように、私たちも
静かに食事を始めた。

あなたが亡くなったこと以外
私たちの世界は何も変わりはない。

少しおぼつかない足取りでも
しっかり歩いていける。

そしてまたすぐ、日常に戻る。

日陰で硬くなった

残雪を除いて。

2012年2月17日金曜日

Metaphors たとえばたとえ


Some metaphors...
比喩をいくつか・・・

Eyes: window without a pane, second pair of hands, telegraphs,
目:窓枠の無い窓、第2の手、電報

Wind: letter from somewhere, someone saying “it happens,” thread of memory of the earth,  
風:どこからか届く手紙、「よくあることよ」という声、地球の記憶の糸

Pizza: painted plate, (sorry, it’s bad, bad, bad one—I am allergic to pizza, that’s why)
ピザ:絵皿(ピザ食べられないんで、いいメタファーも思いつかない)

Poetry: flying penguins, sharp scissors, bad newspaper articles,
詩:空飛ぶペンギン、鋭い鋏、ヘタな新聞記事

Liberty: your own ship to sail over, water you carry with you, water you thirst for, stream that helps you to swim, the hill to climb and “experience,”
自由:自分で漕ぎ出す船、自分で運ぶ水、渇望する水、泳ぎを助けてくれる水の流れ、登って体験する山 

Love: bare hands, kotatsu (hard to leave once you learn the comfort it gives you), struggling to write a decent sonnet,
愛:素手、コタツ(一度味をしめると出られなくなる)、素敵なソネットを書こうと四苦八苦 

Hate: bad homemade pie, throwing an icepick, spider’s net in your mouth, baking soda in the eye,
憎:まずい手作りパイ、アイスピックを投げる、口の中にくもの巣、目の中に重曹 

Cats: two-year-old kids, moody girlfriends, By the way, However, On the other hand,
猫:2歳の子どもたち、機嫌の悪い彼女、「ところで」、「ところが」、「一方では」

Depression: mud in a mouth, keep hearing “the line is busy,” looking at your carte too much (and possibly find the word positive),
鬱:口の中に泥、「お話中です」を聞き続ける、自分のカルテを凝視(した結果、「陽性」を発見)

Music: signals, a highlighter, sofa for your mind, chair for your mind, a bed for your ears,
音楽:信号、ハイライト、心のソファ、心の中の椅子、耳のベッド

Politics: overripe water melon, clock with no minute hand, overstuffed refrigerator, bad toilet paper, garbage car, TV with bad caption, mimed music, loose paperclip,
政治:熟れすぎたスイカ、長針の無い時計、ぎゅうぎゅうの冷蔵庫、粗悪なトイレットペーパー、ごみ収集者、変な字幕つきのTV、口パク、くたびれたクリップ

Morning: a glass of water, fortune cookies,
朝:コップ一杯の水、フォーチューンクッキー

Alcohol: raised bottom shoes, bad makeup, fake eye drops,
アルコール:上げ底靴、ヘタな化粧、ニセモノの目薬 

Greif: bad wisdom teeth, digging a tunnel alone, camping without a can opener, thorn in shoes, pool without water, a letter keeps to be miss delivered, wrong size screwdriver,  
悲しみ:虫歯の親知らず、トンネルをひとりで掘る、缶きり忘れてキャンプ、靴にトゲ、水のないプール、不達を繰り返す手紙、サイズの合わないドライバー

Desire: bad/good love letter, salmon filled river, running bore,
欲:ヘタな・上手なラブレター、鮭だらけの川、走る猪 

Joy: tap dancing in a crowd, wearing a made-to-measure panty, opening the first bottle of wine for the night,
歓び:ひとごみの中でタップダンス、オーダーメイドのショーツを履く、今夜最初のワインを開ける

Mortality: rust-eaten scissors, cold kitchen in Feb around 3 a.m., puzzle with the numerous answers,
死:錆びた鋏、2月・午前3時の寒いキッチン、いくつも答えがあるパズル

Taxes: bad neighbors, bloodletting, fake supplements you regularly take, donating blood when you actually need one,
税金:嫌な近隣住民、瀉血、毎日飲んでるインチキサプリ、自分が必要なのに献血

College life: dictionary without index, unvalued masterpiece, shipbuilding
大学生活:索引のない辞書、未鑑定のマスターピース、造船 

Metaphor: great nickname, perfectly brewed tea, the right key, the right-sized box, 
比喩:素晴らしいニックネーム、最高に美味しく淹れたお茶、正しい鍵、ぴったりの箱

2012年2月13日月曜日

USAのカルピスは、カルピコ (食事前の閲覧注意)


アメリカのASIANショップで買い物をすることがたまにあるけれど(たまに贅沢したい)、

今日注文したいものがあって、いつものお店を覗いていた。

と、カルピスを発見。

へー、カルピスまで買えるんだな~、と感心していたら、

あれ?????



CALPICO?

すぐに、「あ!カルピスではダメなのか!」と閃き。
CALPISって、PISS(おしっこ)をまず想像させるので。

でも、合っているのか気になって、調べてみた。

と、何と!ウィキペディアにもっと説得力のある説明が:

「Calpisが英語: cow piss(カウ ピス=牛の尿)」と聞こえることから、米国ではCALPICO(カルピコ)という名称で販売される。なお、製造情報の欄には輸出会社として「CALPIS CO.,LTD.」と書かれている。」
Wikipediaより (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%94%E3%82%B9)


へー。発音は発音でも、CALPISの前半、CALもダメなのか。

英語にもある音だけれど、CALとPISが一緒になると、確かに「牛のおしっこ」、に聞こえるなぁ。

でもどーして、CALPICO?

もうちょっとセンスが欲しかったなぁ(笑)。

一番問題のPISの部分の、PIまでは死守した感じではあるね。なるべく、変えなかった、と。

まぁ、I(母音)の後には子音が来て欲しいけれど、CO、かぁ・・・と、ちょっと残念。
他には何かあるかな?

CALPICA(掃除用品みたい)
CALPIL(薬みたい)
CALPILO(カルメロみたい)

とか、

CALPISSA(イタリアン?)
CALPINO(イタリアン?)
CALPIZA(ふざけすぎ?ピザ好きなアメリカ人にウケないかなぁ)
CALPITA(メキシカン?)
CALPI(ペプシに対抗。でも、PIもPEEおしっこ、を髣髴とさせる)


と他国のテイストが入り込むものも思い浮かぶ。

Japaneseなテイストを、ということで、

CALPITTY?

HELLO KITTYを彷彿とさせ・・・ないか。

本気の候補としては、

CALPIQ(ライバル社の「ピルクル」に似ているか)

か、

CALPIZ(Sではなく、Zで勝負)。

私としては、CALPIZでいってほしかったなぁ。音もいい。
世界のマツダもMATSUDA、ではなく、MAZDAでしょ(これも調べると面白いよ)。

CALPICOだと、カルピス、ってう言葉の爽やかさとか、
「初恋の味」と響きあう感じのさっぱりと軽いニュアンスがあまり無いね。
小気味よさが無いというか・・・うーん。

でも、ちょっとお待ち下さい。

COって、日本的ネーミングかもしれない。
女の子の名前、「~子」ちゃん、みたいに。

でも、そうすると、COではなく、KOなんだよなぁ、、、

と、ぶつぶつ物言う私。言葉って、人々の間で生きているから、面白い。

2012年2月2日木曜日

神様のカルテ In His Carte

先日、デルタでのフライトで、映画「神様のカルテ」を観ました。
私は映画やTVドラマを見ると、大抵話しの流れがわかってしまい、本当につまらないものが多いので、飛行機ですることが無い為に、観ることが多いです(映画ファンorTVドラマ好きの方、申し訳ありません、でも、私だって面白い映画を観たいだけなのです。つまらないのです)。

さて、この映画、面白かったです。
実際に医師である方が書かれた本が元になっており、現実味もあると思いました。


ストーリーなどは、公式HPでどうぞ:
http://kamisamanokarute-movie.jp/index.html

メトロポリスでの案内:
http://metropolis.co.jp/movies/eiga/kamisama-no-carte-2/


予告編:



患者と医師の話での、「泣き」の部分は、「はいはい」という感じだし(どこにでもある話でしょ)、
消化不良の箇所もありましたが、

主人公の葛藤も面白かったし、患者役の加賀まりこさんもいい味を出していたよ。

個人的には、宮崎あおいさん演じる、カメラマンの妻にとても共感しました。


映画予告編にも登場する台詞ですので、書きますが、

医師として葛藤する主人公イチが、カメラマンの妻ハルに尋ねます。

「どうして写真を撮るんだ」

ハルが答えます

「ほんの一瞬でも誰かの心を救えたら(って思って撮るんです)」

この言葉に、同じアーティストとして、とても共感しました。

私の詩を読んで、共感してくれる人がひとりでも居たら・・・
一瞬でもいいから、読者の心に、人生に、はっとする瞬間が出来たら・・・

そんな事を思って書いています。

きっと、物書きだけではなく、アーティストは皆多かれ少なかれ、この「瞬間」を目指して創作しているはずです。

数え切れない詩人がいるこの世界で、自分がどうやって生きていくのか、書いていくのか、改めて考えさせられた作品でした。

昨日、やっと1月初めに届いていた新人賞の本を受け取りにいきました。

冒頭の選考委員代表者の言葉に、
「この本に納められた作品の作者たちは、これからのアメリカ詩の世界を築いていくのである」
とありました。

そうなのだろうけれど、選ばれた50人の中で、何人がその役目を果たせるでしょう。

卒業後には日本へ帰る私は、どうやって今後、日米で詩を書いていくのでしょう。

様々な意味で、後悔のない最終学期にしたいと思います。

ところで、題名の『神様のカルテ』は、色んな意味に捉えられますね。

神様(医師)が書いたカルテだったり、
神様のカルテ=寿命だったり、
神様のカルテ=人生そのもの、だったり、、、

久々に、いい映画で考えさせられたなぁ。

最後に、辻井伸行さんの、「神様のカルテ テーマソング」を。

私は朝に聴くのが好きです。1日、頑張ろう、って思えるから。

もちろん、1日の終わりでもいいと思います。
1日を振り返りながら、明日を思えるような、とても力強い優しさでいっぱいの曲です。